いなみ矯正歯科医院

子どもの矯正治療Children's orthodontic tretment

子どもの矯正治療はいつはじめたらよいですか?

早ければ良いというわけではありません。適切な時期を選ぶ必要があります。 大切なお子さんの歯並びが気になる、少しでも早く治療してあげたい。 そう思われるのは当然のお気持ちかと思います。 また「矯正治療は小さいうちに行った方が良い」と思われている方も多いことでしょう。 しかしお子さんの矯正治療では、症状や年齢、心の問題など、様々な理由で治療のタイミングを考える必要があります。 すぐに治療を開始した方がよい場合もありますが、あえてすぐに治療を始めない方がよい場合も多いのです。 矯正治療は永久歯をきれいに並べるための治療ですから、永久歯の生え方がポイントになります。 お子さんの成長パターンはおひとりおひとり違いますので、それぞれにあった治療開始時期を矯正歯科医が診断いたします。 大切なお子さんの歯並びが気になりましたら、まずはお気軽にご相談ください。一緒に考えてゆきましょう。

治療の流れを教えてください。

子どもの矯正治療は、大きく分けて2つのタイミングと3つのパターンがあります。 治療開始時期は「小児期の矯正治療(1期治療)」と「永久歯の矯正治療(2期治療)」の2段階にわかれます。

■治療開始の2つのタイミング
[1]小児期の矯正治療(1期治療)
乳歯と永久歯が混在している時期(混合歯列期)におこなう矯正治療です。 主に7~9歳くらいで、治療期間は1年以内が目安となります。 “早期治療”あるいは“混合歯列期の治療”ということもあります。
[2]永久歯の矯正治療(2期治療)
永久歯が生えそろってから(永久歯列期)におこなう矯正治療です。 早くても小学校の高学年以上からになります。 大人の方の矯正(成人矯正)もこちらに分類されます。

■治療の3つのパターン

[パターン1:1期治療のみ
おもに7~9歳くらいの混合歯列期に治療をおこなうことで、矯正治療が完了するパターンです。 1期治療のみで終わるお子さんは数%です。 裏を返せば、この時期に治療を行うかどうかの決定には、明確なビジョンが必要になるという事です。 お子さんのデリケートな時期に無駄な治療を行わずに済むよう、医院選びには慎重さが必要です。
パターン2:1期治療+2期治療
2期治療を行う必要があるのですが、混合歯列期にどうしても治療が必要な場合もあります。 また、1期治療を行った方が2期治療の進みがよい場合にも、2回に分けて治療を行います。
パターン3:2期治療のみ
永久歯が生えそろってから治療をするパターンです。 1期治療を行うメリットがない場合には、適切な開始時期まで待っていただくことになります。 患者さんの状態によっては、中学校卒業程度まで治療を始めない方がよい場合もあります。 中学生以上(大人の方も含みます)は、全員がこのタイプになります。

■1期治療をおこなう目的
多くの患者さんには永久歯列期の矯正治療(2期治療)が必要です。 永久歯のかみ合わせがととのう事をゴールとすれば、ビジョンのない1期治療は無駄になるケースが多いです。

あえて1期治療をおこなう目的は、次のような場合です。
・1期治療をおこなう事で、2期治療をおこなう必要がなくなる場合
・1期治療をおこなう事で、2期治療での負担が軽減出来る場合
・1期治療をおこなわないと歯にダメージを与えたり、将来の顎骨の発育に影響を与える場合

速やかに治療を開始する必要があるのは、次のような場合です。
・不正咬合のために機能が阻害され成長に影響が出る場合
・かみ合わせが悪い事で歯周組織を傷つけてしまうような場合

■コラム「乳歯列期の矯正治療」
 日本歯科矯正専門医学会の調査によれば、原則的に乳歯列期の治療は極めてまれとの意見が圧倒的です。 例えば乳歯列期の反対咬合では
・不正咬合が軽度な状態では、前歯が永久歯に生え変わる際に自然に治る場合が少なくない
・重度な状態では、乳歯で反対咬合を改善しても、永久歯への生え変わり時にまた反対咬合になってしまう
という点から、治療が無駄になることがほとんどです。 乳歯列期に次々と治療を進めてしまう事例を散見しますが、大切なお子さんの体のこと、慎重にご判断いただきたく思います。 長期におよぶ治療を行うことがないよう、一般歯科医などで強く治療を勧められた場合には、どうかご遠慮なくご相談ください。

治療にはどのくらい期間がかかりますか?

一般的には「小児期の矯正治療(1期治療)」 およそ半年から1年くらいで、月1回の通院です。 「永久歯の矯正治療(2期治療)」 およそ1年半から3年くらいで、月1回の通院です(治療期間は患者さんの難易度により異なります)。 1期治療を行った場合、治療終了後永久歯が生えそろうまで数年間経過観察し、必要であれば2期治療を行います。 初診相談後に検査を行うことにより、治療期間がわかります。 検査後にあらかじめ、おおよその期間をお伝えいたしますのでご安心ください。

子どものうちからはじめるとメリットはありますか?

幼児期から思春期は、歯が生えかわり、あごの骨が成長する時期です。 その成長を利用すると理想的な矯正治療のゴールを目指すことができ、治療を効率化できる場合があります。 また歯周組織も新陳代謝が旺盛で、一般的におとなよりも歯の移動が早いと言われています。

治療にはどのくらい期間がかかりますか?

一般的には「小児期の矯正治療(1期治療)」 およそ半年から1年くらいで、月1回の通院です。 「永久歯の矯正治療(2期治療)」 およそ1年半から3年くらいで、月1回の通院です(治療期間は患者さんの難易度により異なります)。 1期治療を行った場合、治療終了後永久歯が生えそろうまで数年間経過観察し、必要であれば2期治療を行います。 初診相談後に検査を行うことにより、治療期間がわかります。 検査後にあらかじめ、おおよその期間をお伝えいたしますのでご安心ください。

歯を抜かなくても矯正治療はできますか?

歯を抜かずに矯正治療を行えるお子さんもいます。 矯正治療の治療方針を考える場合、まずは歯を抜かずに済む治療方針を徹底的に追求してゆきます。 歯を抜かなければならないという事は、歯科医師としてもとても悲しい事だからです。 しかし無理に歯を並べることにより「歯槽骨」という歯を支えている土台の骨から、歯がはみ出てしまう場合もあります。 すると口が閉じにくくなったり口元が突出したり、口の機能にも歯周組織にも問題が生じますので、そのような方には抜歯をおすすめします。

歯は、上あごと下あごそれぞれ、「歯槽骨」というU字型をした骨の上に植わっています。 歯槽骨の大きさと歯の大きさの調和がとれていれば、でこぼこにはならずにきれいに並びます。 しかし、歯槽骨に対して歯が大きかったり、歯の大きさに対して歯槽骨が小さかったりすると、並びきれずにでこぼこになります。 その不調和が軽度であれば、歯の生えかわりやあごの成長期に矯正治療を行うことにより、歯列を少し広げながら歯を抜かないできれいに並べられる場合もあります。 対して不調和が大きいのに歯列を広げて無理に歯を並べてしまうと、せっかく矯正治療をしても口が閉じにくくなり、後もどりもしやすくなります。 歯の本数は、減らない方が良いと思われるのは当然のことかと思います。 しかし同時に、歯を抜くことでより良い効果を得ることもあります。 おひとりおひとりが納得できるよう、ご意見をくんだ上でしっかりご相談させていただければと思います。

歯を抜かない治療例(準備中)
歯を抜いた治療例(準備中)

早い時期から矯正治療をはじめると歯を抜かなくてすみますか?

歯の生えかわりやあごの成長を利用して、歯を抜かなくても矯正治療できる場合があります。 その場合、最適な時期を逃さず矯正治療を開始することにより、高い治療効果が期待できます。 よって2期治療開始時期より少し早めの、10歳くらいではじめることがあります。 しかしすべてのお子さんが、治療開始時期が早いからといって歯を抜かなくてすむわけではありません。 歯と歯槽骨の大きさの不調和が大きいお子さんの場合、歯を抜かずに並べるとさまざまな問題が生じることが多いので、あごの骨を無理に広げることはおすすめしません。

「当院では部活で頑張るみなさんも応援しています!」~矯正治療と学校生活~部活や勉強・受験の悩み~

学校での勉強以外に、部活動や習い事をされているお子さんも多いことと思います。 矯正治療がそれらに差し障りがあるのではと、ご不安がおありではではないでしょうか。 私も一人の親として、そのお気持ちをとてもよく理解できます。 正しい矯正治療について理解していただき、治療の進め方やスケジュールを調整する。 しっかりした治療方針と適切な治療により、学校生活と両立することは可能です。 以下のコンテンツがご参考になれば幸いです。 また、ご心配なことがおありでしたら、まずは初診相談にてお気軽にご相談下さい。

・矯正歯科医とは(準備中)
・子どもの早期矯正治療で大切なこと(準備中)
・スポーツと矯正治療(準備中)
・音楽(吹奏楽)と矯正治療(準備中)
・勉強と矯正治療(準備中)
・矯正治療Q&A(準備中)